2011年2月24日木曜日
iPhone 騒動記
iPhoneを手にして2ヶ月以上になるのだが、いまだに扱い方がよくわからない。まずはPCで「電話番号が変わりました」というお知らせを友人に出したら、何人かが返事をくれたり、伝言、メッセージをくれたのだが、これがまともに受けられない。
ひとつは、電波だった。とにかく家の中まで電波が届かない。届かないと電話もメールもネットもつながらないから、諸々の設定すらできない。で、外へ出たときに伝言に気づいて、それを聞こうとしていると、相手にかかってしまう。いけねぇ、と切ってはまたかけるなんて繰り返し。
電波については、文句をつけたら敵は慣れたもので、「アンテナをおつけします」という。だが、かなり待たないといけません、アンテナの需要が殺到していますと。なんだ、そういうことか。家人に聞いたら「ソフトバンクは電波がダメなのよ」。それで家族はみなauなのだそうだ。
もひとつは、マニュアルがなかった。最近のアップルは、パソコンですら「ネットのヘルプを見なさい」ということになっている。ま、それは悪いことではない。前の携帯のマニュアルが200ページくらいもあって、バカじゃねぇかと、ほったらかした。使うのは電話とメールとカメラだから、それでよかった。
ところがiPhoneは、メールアドレスの設定やらiTuneとの同期やら、もろもろを設定しないといけない。そのマニュアルはネットにあって、項目も膨大だから、パソコンでみるのだって大仕事だ。それをまた本体で設定しようとすると、電波がきていないときたもんだ。
少しわかってみると、これはもう携帯電話ではない。アドレスが2つあって(この違い分けがいまだにわからない)、PCと同じアドレスも設定できる。これにいちいちパスワードが出てくるし、面倒だからとPCで設定したりしたので、一時は何が何だかわからなくなった。
唯一初日からちゃんと機能したのがカメラである。こればかりはたいしたもので、とくにHDRという機能は、フィルムでも従来のデジカメでも絶対に撮れない絵が撮れるのだから、これにはいささか感動した。最新のデジカメにはみなついている機能らしいが、これで遊んでいると、本体の不自由への腹立ちもまぎれたものだった。
アンテナがついたのは、1ヶ月半後。これが傑作だった。ソフトバンクから郵送で届いたものを、JCOMのラインにつなぐだけである。工事の人に「オレでもできるじゃないか」というと、「ひとつあるんです」という。
コンセントのパネルをはずして、アンテナをケーブルで繋ぐ。家電量販店で、サンプルのカメラやら何やらにひもがついている、あれと同じだ。アンテナ本体は「貸与」なので、引っ越しや模様替えでなくならないように、だという。「ネジ1本なんですけどね」(笑)
電波がやや不安定だが、まあ、これで形は整ったわけである。目下いちばんよくのぞいているのは、産経新聞だ。これは紙面の形そのままが読める。画面が小さいから拡大したりして面倒だが、「産経抄」だの「正論」だの、久しぶりに読めて、無料のサービス。
PCでは二の足を踏んでいたツイッターも登録したので、asahi.comとネットニュースがひとつ。またPCのメールに同調してNYTが読めるから、フラッシュニュースには不自由しない。なかなか便利なものである。
ほかにfacebookと最近ようやくmixiにも書き込めるようになった。mixiのつぶやきで「やっとつながった」と書いたら、「わからなかったの?」と冷やかされてしまった。しょうがねぇだろう、化石人間なんだから。
そもそもSNSがよくわからない、エジプトの争乱はfacebookが主導したというが、エジプト人に知り合いはいないから、その関係が出てくることもない。見も知らぬ人の書き込みを、どうやってのぞくのかもわからないし、残り少ない年寄りにそんな時間はない。要するに「友達」の数が多くないと機能しない仕組み。どこを突っついても「友達をみつけよう」ばかりだ。
mixiだってマイミク中心だから、他の人がどんな書き込みをしているかを見たことがない。ときどき、知らない人の書き込みがあったりするが、どうやってみつけたんだろうといぶかるばかりである。
考えてみれば、iPhoneとかモバイルとかは、忙しい人たちが電車や車で移動しながら、あるいはお茶でも飲みながら操作するもの。毎日が日曜日で、ずっと家にいて、手を伸ばせばパソコンがあるという年寄りには、本来要らないものである。
近頃は新聞記者がiPhoneで記事を書いて、写真を撮って、そのまま送稿するのだそうだ。とても使いこなせないが、必要なデータも iPhoneで集めてコピペもできるらしい。こんなものが昔あったら、どんなに便利だったかと思う反面、なくてよかったなとも思う。もう少し慣れたら、考えも変わるかも。
先日、電池が切れたのでヨドバシで充電していたら、お年寄りの女性が、店員に付き添われて嬉しそうにiPhoneのアドレス・ダウンロードをやっていた。そう、そこまでは簡単なんですよ。電話とカメラはすぐに使えます。さあそこからが苦難の‥‥なんて、やっぱりいえなかった。
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